たとえ変装のためだといっても、女装なんて誰がするか!
眼鏡だってごめんだ。
以前、『眼鏡男子萌え!』などと訳のわからないことを叫び出した会長が突発で始めた企画で、酷い目に合ったことはいまだに記憶に新しい。
あの時、一体どれだけの被害を被ったか。
忌まわしい記憶が蘇りそうになったルルーシュは、全力でその記憶を頭の中から追い出そうとつとめた。
どこか見つからない所に隠れてしまえば、変装なんかしなくっても大丈夫だ。
そう自分に言い聞かせて変装道具をすべてその場に投げ捨てる。
たって逃げ切れる!」
決意も勇ましくルルーシュは顔を上げる。
「そんなことより、早く隠れないと」
あたりを見回して見るものの、隠れられそうな部屋などは見当たらない。
仕方ない、少しここから動こう。
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廊下をまっすぐ進む。
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角を右に曲がる。